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「見る」の段階

06 25, 2017
先日,柄にもなく美術館に行ってきて,写実画を鑑賞してきた。
まるで写真のようだが,近づくと確かに油絵である。絵心のない僕には何をどうしたらこういう絵が描けるのか分からない。驚嘆した。

髪の毛,葉っぱ,金属,ガラス,水滴にいたるまで,緻密に,本物みたいに描かれている。絵のうまさ,色使いの自在さなどの技術は言うに及ばず,観察力とあれを描き上げる根気もすごい。(1枚の絵に短くて数ヶ月,長いと20年以上掛かるそうだ。)

人が描いた絵だと感心して,またわざわざ美術館に絵を見に来ているわけだから,僕もじっくりと細部まで見た。髪の毛1本,葉っぱ1枚,水滴1粒の様子まで見ようとした。はて,そうすると,普段現実のものをいかにいい加減に見ているかを思い知らされた。
写実画に描かれているのは日常の何気ない風景や人,ものである。同じような風景を実際に見る時,僕らは目に映っても曖昧に見ていたり,見えていても気に留めていなかったり,そもそも目の前のことよりも別の考えごとをしていたりする。
それが悪いことだとは言わない。しかし普段見ているものを適当に見過ごして,それがわざわざ絵になったもの(しかも本物そっくり)を美術館に行って初めてじっくり見るとは,いささか滑稽ではなかろうか。ある意味同じものなのに。

見えていることと見ていること,そしてそれを捉えていることとの間には大きなギャップがある。僕は明らかにぼんやりしていることが多い。目の前に実際にあるものに対する解像度を高めたいと思う。

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