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努力のモデルチェンジを試みる

11 10, 2019
 努力とは、目標と現状のギャップを埋める手段であると考えてきた。
 この定義の下での努力には、目標に対する明確なイメージと、現状の正確な認識が欠かせない。もしそれらが揃っている場合、なすべき行動は概ね絞られる。あとは精神力や行動の量ないし効率の問題である。いわば点と点とをつなぐ直線的な種類の努力で、やれば報われる見込みは高い。
 少なくとも学生の間、僕はあまり努力を苦にしないタイプであった。今も仕事の実務については概ね同じである。それはこの種類の努力であった。

 しかし最近、それだけでは対応しきれない課題が身の回りで増えてきた。アプローチの仕方がいろいろあって迷う。それ以前に目標自体や、現状とのギャップも不明瞭である。環境や相手の事情で、自分がコントロールできる範囲が狭い課題もある。
 こういった場合、自分のスタンスや勘を元に「正しそうな努力」を2~3に絞って行動してみる。いわば多面的な努力であるが、直線的な努力に比べれば報われる可能性は低い。その上、うまくいかなかった時、努力の量が不足していたのか、努力の方向性を見誤っていたのかすら分からずじまいになることも少なくない。
 そんなことが続くと、努力に対する動機が湧きづらくなってくる。しないと余計に成功の可能性が下がることだけは分かっているので何とか気力を振り絞るが、精神的に負荷が大きい。そんな気持ちになるとは、ちょっと想像していなかった。

 いま、自身の努力への考え方にモデルチェンジが必要だと感じている。
 課題を切り分けることで、自分が得意とする直線的な努力に落とし込む方法がひとつ。もしくは、多面的な努力を「そういうものだ」と受け入れた上で、成否の二元論ではなく、部分や過程の充実度も公平に重視する考え方もある。おそらく前者は手段としての確実性を、後者は人生の幸福感を高める。
 今後、多面的な努力が必要な場面はどんどん増えてくるだろう。時間は掛かるかもしれないが、何とか後者を身に着けたい。

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胃炎と自律神経の不調が治まった話

11 25, 2018
 4年以上患った胃炎が治まって、1年が経った。起きてすぐから始まる吐き気やお腹の具合の悪さがなくなって、身体だけでなく心もだいぶ元気になった。
 喉もとすぎれば何とやらで、気にならなくなるとけろりと忘れて呑気である。ありふれた、あたりまえの物事こそありがたく感じる境地には、なかなか到れない。

 胃カメラでも異常なし、薬を飲んでもその場しのぎ。他に動悸や耳鳴りも時々起こった。ほとほと困って取り組んだのが、自律神経のメンテナンスだった。具体的には姿勢と呼吸の意識化と改善である。

 最近、マインドフルネスという科学的アプローチの瞑想がよく取り上げられている。坐禅や瞑想がメンタルに良いことが分かってきたが、宗教っぽいと忌避される。そこで、一般の人にも取り組みやすく受け入れやすくしようとしたものがマインドフルネスである。研究職の端くれとして、科学信奉もまた宗教的であると考えるが、ここでは脇に置こう。

 やり方についてはネットにも書店にもいくらでも情報があるので、詳しくは述べない。僕が試したのは最も基本的なもので、
・何もしない、目的のない時間を意識的に作る
・骨盤を立てて座り(シャキッとして、かつ呼吸を窮屈にしないため)、呼吸をゆっくり、特に吐く息を長くする
・その呼吸を集中して観察し、途中で浮かんだ考えに対しても反応・判断をしない

 要は「姿勢を良くして、深呼吸して、意識的にぼんやりする」のである。マインドフルネスとかいうと抵抗があっても、この3つがリラックスに繋がるものであることは確かではなかろうか。

 一方で、単純だと思って始めてみてもうまくいかないものである。まず、良い姿勢が続かない(笑)。次に、本気で何もせず何も考えない状態を続けるのは、現代人にはほぼ不可能である。1分ともたない。最後に、それをそれなりに毎日続けるのが難しい。
 しかも実際に胃炎が治ったのは1年以上経ってからだ。なんとなく日々の気分に良い気がしたから続けていたら、いつの間にか胃炎も気にならなくなったというのが順番で、最初から胃炎を治すことだけを目的としていたら、続かなかったと思う。

 ・・・勧めているのか難しさを言っているのか怪しくなってきたが、胃炎に効くかどうかはともかく、心のメンテナンスには良いと思う。単なる経験談として、何かのきっかけになれば幸いである。

(NBA)スパーズのバスケットボール

08 14, 2018
 久々の更新で突然バスケットボールの話題をするが、バスケを始めたわけではない。むしろこの1年、とくに大きな変化はない;ぼちぼちやってます。

 San Antonio Spursというチームをご存知だろうか。テキサス州サンアントニオにあるNBAチームである。NBA事情に明るくないので他チームのことが分からないが、ヘッドコーチも主要選手も長年変わらない家族的なチームで、街の人々にも大変に愛されている。
 実は以前、出張でサンアントニオのダウンタウンに行ったことがある。リバー・ウォークといって小川にぐるりと囲まれた所にカラフルなパラソルが並び、カフェやレストランが賑わっている。小川には観光船も廻っている(乗った(笑))。海外旅行に興味がない僕も、あの街はいっぺんに好きになった。・・・話が逸れたが、その街の店員さんたちも、スパーズのTシャツを着ている方がたくさんいた。ホテルにも写真が並んでいた。そんな人気チームである。
※詳しい方への補足:ここでは2014年前後のスパーズを念頭に置いている。僕がサンアントニオを訪れたのも2015年始めである。

 それでこのチームのプレー集を数年前からYouTubeでたまに見ているのだが、とにかくパスワークが流れるように美しい。ずっと見ていられるほどに。僕の休日を返せと言いたい(笑)




 敵味方同じ人数があの面積に密集していて、なぜこんなにも一方的にパスが通るのか?なぜこれほど動きもパスも速くて、ピッタリ合うのか?なぜいつの間にか外に完全フリーの選手が作れるのか?(そういう成功シーンをまとめているからだ、という至極真っ当なご意見はお受けしない)
 派手で強引に突破するプレーは求めず、とにかく堅実にパスを「もう1本、もう1本」つないでディフェンスを崩す意識を徹底しているそうだ。素人目に見ても、チームが機能するとはこういうことかと感嘆する。
 基本を忠実に、しかもそれを全員が高いレベルで実行するのは、最も難しく、また最も訓練が必要なやり方だと思う。そして間違いなく強い。このチームには一貫した哲学を感じる。スパーズもサンアントニオも、ぜひ一度ご覧あれ。

おまけ:ジノビリ(20番)のパス。ちょっと意味が分からない



何もしない贅沢

09 22, 2017
 先日、出張後の土曜日に観光できる機会があったので、趣味の庭園めぐりの一環で禅寺を訪れた。お寺の縁先に座って眺める庭で、歩きまわる広さはない。しかしあまり観光地でない場所にあって、少なくとも僕がいる間は他のお客さんは誰も来なかった。
 贅沢にもひとりで庭の景色を満喫しながら小一時間ぼんやり座っていたら、たいへん心がすっきりした。何をするわけでもなく、むしろ何もしないことこそが肝要で、ただ風を感じたり、池の鯉や蛙を見たり、蝉の声を聞いたり、草の匂いを嗅いだりしているうちに、頭の中のごちゃごちゃした悩みやストレスがどうでも良くなっていった。
 このすっきり感に味をしめて、しばらく家でも「何もしない時間」を大切にしてみた。これもそれなりに効果があるが、どうもお寺の時ほどではない。場所の特別感・非日常感もさることながら、五感にほどほどの刺激がないと、意識が頭の中に向きがちになるような気がする。「何もしない」ために時間と労力とお金を使うのも・・・もっとどこでも気軽にできれば良いのに(というか、できるはずのことなのに)と思うけれども、俗人には容易ではないようだ。

「相手の立場で考える」・・・って本当?

08 16, 2017
 意見や価値観がぶつかった時、「相手の立場で考える」ことが大切であることは、ほとんどの人が知っている。実際に試みる人も多いだろう。しかしそれで解決することは稀だと思う。僕もさっぱりダメである。なぜだろうか?

 いつかラジオ番組(をYouTubeで)で聴いた話では、「相手の立場で考えている」つもりで、「あくまで自分の立場に立ったまま、自分が相手ならどうするかを考えている」に過ぎないからだということであった。なるほどそうかもしれない。似て非なるものである。
 自分が相手ならどうするかを考えてみる。「僕が○○さんなら、こうする/こういう言い方をするのに」とシミュレーションする。「それを一方的にああする/言うなんて、やっぱりあの人は配慮が足りない!けしからん!」となってしまったりする。極端な例かもしれないが、ありそうではある。
 確かにとても相手の立場や価値観を踏まえているとは言えない。むしろ悪く言えば無視しているに近い。「相手の立場で考えてみた上で義憤に駆られた気分」になっている分、タチが悪い。少なくとも物事が解決に向かうとは考えにくい。

 そもそも、意見や価値観の対立が見えている状況において、本当に相手の立場で考えるのは極めて困難である。少しムッとしたりして、自説を主張して説得しようとしがちである。自分の価値観を守ろうとする時、人は攻撃的になる。
 しかし、もし相手の立場に立って考えてみる気があるのであれば、むしろ相手の話や表情からできるだけ情報を読み取るのが先である。そうしないと相手の立場なんて分からないのが普通だからだ。別に自説の先手必勝ゲームをしているわけではない。冷静に一呼吸待つ余裕を持ちたいものである。

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